早いもので、新年のお目出度さはいつのまにやら去り、節分・立春を過ぎるとそろそろ暖かい気候が恋しくなる気持ちになります。

この年末から1月にかけて、著名人の悲報が続いております・・・音楽業界では1月20日名古屋での公演中死去された「浅川マキ」さんのことが残念でなりません。「新宿文化のよき日の匂いを感じる人」がまたいなくなってしまっ思いでいっぱいです。寺山修司に見出され新宿を基盤としたアンダーグラウンドの女王、「ブルースとジャズと煙草の煙そして酒」の匂いで充満する中での新宿ピットインのライブや裏窓コンサートなどなどを思い出しますと懐かしい青春のかけらが(私にも青春はありました・・・)ポトリと剥がれ落ちてしまったようです。
それと同時に私事で恐縮ですが、まだ新入の頃30数年前に当時の落語好きのお客様からいろいろなお叱りや励まし、落語の知識などを厳しく教えられ鍛えられたおかげで今日の落語商品販売のノウハウを少しは提供できるようになったことなどを思い出します。
新宿の寄席のお客は言葉が強い(荒い・汚い・・・)と昔から言われており、噺家の皆さんも辛らつなお客の反応に一度や二度遭遇していることと思いますが、同じようなことがお店でも頻繁におこるのでした。ご本人はそれほど強く言ってるわけではないのでしょうが落語のことはあまりわからない青二才の新人にとっては涙ものの状況でした、でもそのうるさ方のお客様のいう商品を仕入れ品揃えをすると不思議と売れるのです・・・当時から志ん朝師匠のLPは良く売れていた記憶がありますが、もう少し経って発売した現在のCDシリーズ(三百人劇場などの収録)がLPとして発売した時は爆発的な売れ方をしたような記憶があります。
そして鮮明に覚えているのが、六代目三遊亭圓生師匠が発売した第一巻13枚組ぐらいの「人情噺」の豪華ボックスLPでしたあっというまに売り切れて、暫く入荷がなかったような気が致しました。不確かな記憶の中でモヤモヤとした遠い情景をはっきりと思い出すのは、このような悲しい出来事がなければ忘れてしまう寂しさを感じてしまう今日このごろです。
次期落語協会会長に「柳家小三治」さんが内定したとか、六代目三遊亭圓楽の襲名が3月にとか、3月3日には12枚組DVD・BOX「圓生落語研究会 下」の発売も予定しているとかいろいろなニュースが落語業界にはありますが、3月4日の淺川マキ「ピット・イン」でのお別れ会が済んでしまわないと落ち着かないような雰囲気でいっぱいです・・・と長い前置きとなりましたが2月(如月)の新譜のご案内といきましょう・・・
当月は「ためしてガッテン!!〜怨み話さずにいられようか!!」月間です。
(意味は新譜案内を読むか全日空寄席1、毒落語1を購入すればわかります)
※2月1日にならないと情報公開が禁止されている商品があったため掲載が遅れました。御了承ください。
【02月03日】
●CD 笑う全日空寄席
全日空の空の旅を経験している人にとっては一度は聴いたことのある方もいるのではと思いますが、空の旅を経験できないものにとっては嬉しい企画。スカイオーディオ10チャンネルにて機内の皆様に聴いてもらうために定期的に公開録音までして(有料で、ANAのカード会員になっていないと応募できないようです)その音源を利用者に聴いてもらう・・・なんと贅沢なものなのでしょう。去年の12月におこなわれた公開の全日空寄席は第66回目、さすが東西の芸達者(落語だけではない)を集めたホール落語ともいえる。
近頃話題の「日本航空」ではなくて良かったともいえる好企画CDです。はい・・・。そんな良いものを宝のもち・・・にすることなくシリーズ化してゆく気配が漂う姿勢は非常に好ましい状況ではないか全日空さん・・と・・・感謝の気持ちをこめてのご紹介とさせて頂きます。
公開放送をそっくり収録しているわけではなく、オムニバス形式(寄集め)で過去に収録したものを編集したもので、組合せの良し悪しは今述べることではないので省略・・・お客様の判断ということで・・・。(全日空寄席およびスカイオーディオ番組の冒頭では、ご案内役として講談の神田紅&女道楽の内海英華お姉様が登場して色香漂う司会が入りますが、当CDでは解説書の文字にて収録。)

○ 笑う全日空寄席 1/堪忍袋:三遊亭遊雀/漫才:昭和のいる・こいる/新・八五郎出世:立川志の輔
まずは、過去に権太楼師匠を破門になり、今は芸協の小遊三門下の遊雀師匠の堪忍袋(権太楼門下でも三太楼と名乗っていただけに前の師匠の影響は感じられますが小遊三さんの芸風もミックス。)そして「いろもの」東京漫才界のベテラン昭和ノイル・コイルの「へーへー・ほーほー」漫才そしてとりは立川志の輔のためしてガッテン落語へと・・・演目の「新・八五郎出世」は朝日名人会の録音がCD化されて発売しておりますがこちらは2009年の録音で収録時間の関係で少し短く別の噺のよう(大筋ははずしていないが・・・)収録場所は海外録音なのでしょうか?
○ 笑う全日空寄席 2/ 「寿の春」/三遊亭歌之介/ 「火炎太鼓」/橘家圓蔵/「禁酒番屋」/柳家小さん(五代目)
鹿児島弁全開の歌之介師匠の青春編爆笑落語「寿の春」会場全体が笑いの渦に巻きこまれてゆく十八番の汗びっしょり感いっぱいの熱演が目に見えるようです。そしてお次は、圓蔵師匠の「火焔太鼓」あいかわらずまくらのドライブ感は健在、まくらだけ聴いていればいいのになどとおっしゃる口の悪いお方もいると聞き及んでおりますが、この「火焔太鼓」は逸品。そして最後は人間国宝に認定されたころの五代目小さん師匠の「禁酒番屋」さすがに往年の声の張りはないけれど60余年の落語道、これはお宝音源・・・さすが・・・。
【02月05日】
●CD
快楽亭ブラック/新シリーズ「毒落語 1」 お若伊之助/文違い
去年の12月の災難から未だ憤懣冷め遣らぬブラック師匠、1月29日にやっと「下根多 4」として遅れていたCDの発売にこぎつけたばかりですが、ころんでもタダではおきぬ師匠です、報復のCD発売とあいなるようで次月に発売予定の「毒落語 2」までの報復3部作で梅香庵に仇討ちなるか!!
お手製オリジナル特典付き
【02月17日】
●CD なごやか寄席 第三期 全15タイトル
去年の12月に発売した、東海ラジオ放送が1974(昭和49)年から25年に渡り放送した落語番組「なごやか寄席」の音源を開局50周年を迎えCDシリーズ化中。
第一期、第二期と発売した25タイトルがことのほか好調な滑り出し、キザ言葉を売り物にして人気を得た四代目三遊亭小円遊、晩年の九代目桂文治、六代目三遊亭圓生の口上が入った「三十石」、とぼけた芸風の柳家小せん、人気絶頂時の五代目三遊亭圓楽、名古屋のお客さんに自分のギャクがなかなか受けない様子が伝わるような五代目春風亭柳昇、父親の子供に対する愛情と建前が交錯する人情噺「菜刀息子」桂小南、などなどお宝音源健在!!
今回の第三期発売15タイトルも昭和の名人達がラインアップ、弥が上にも期待が高まると言うものです。
【シリーズ初登場落語家】
□三笑亭夢楽 味噌蔵/妾馬
自称、北京大学出身、テレビ番組出演等で顔は知られていて人気者であった。
□三代目三遊亭圓歌 浪曲社長/坊主の遊び
テレビ出演も控え、落語に専念しているころのものであるが当時の人気を充分感じる、まだ中沢家の人々はない。
□桂文朝 長屋の花見/元犬
真打昇進後いろいろな賞をもらっていた将来有望な時代のものか?まだ芸術協会に所属していた時のものかもしれない?
この他
□柳家小さん(2タイトル) うどんや/粗忽長屋 かぼちゃ屋/禁酒番屋 □桂小南(2タイトル) 八五郎坊主/借家怪談 ふぐなべ/ざこ八 □春風亭柳朝 粗忽の釘/道具屋 □古今亭志ん馬 たいこ腹/干物箱 □柳家小せん(2タイトル) たいこ腹/風呂敷 千早振る/品川心中 □桂文治(2タイトル)浮世床/源平盛衰記 親子酒/湯屋番 □三遊亭小圓遊 蛇含草/浮世床 □春風亭柳昇 日照権/雑俳
第三期の15タイトルが増え計40タイトルでシリーズは少しお休み、・・・後は上方の噺家さんの発売を切に願う次第でございます。
【02月20日】
●CD 三遊亭兼好1 ワザオギ
去年の12月にDVDを発売いたしましたが、他の強力商品の影に隠れてしまったかんのある状況でもったいないなあ〜と思っていたところ、やっとCDの発売が決まりました。
ワザオギさんに早くから録音機会があったらとお願いしておりましたがやっと実現いたしました。
圓楽一門この春は皆様大忙しのようです・・・。
【02月24日】
●CD 五代目三遊亭圓楽 落語名演集1〜7

1983(昭和58)年秋、文化放送にて放送された「圓楽十三夜」からの音源。単品7タイトル、その7枚をBOXにしたものも発売いたします。最初は6タイトルでしたが音源の再発掘があったのか1タイトル増えて正式発売となりました。六代目三遊亭圓楽襲名を控えて圓楽一門関係の発売アイテムが増えてきました。未確認ですが資財を投げ打って造った寄席「若竹」の録音CDが発売するかもしれないとの情報も入っております。
※この商品の告知が2月1日以降となっていたため早目の掲載ができませんでした。
何故告知解禁になっていたのか理由はわかりません?????
●DVD 落語いいとこ撮り!(2,940円込) 鈴々舎馬るこ(まるこ)・三遊亭時松・林家たけ平
鈴々舎馬風門下の二つ目馬るこ、三遊亭金馬門下(師匠は金時)二つ目時松、林家正蔵(九代目)こぶ平時代に入門の二つ目たけ平と三者三様が神田神保町「らくごカフェ」にて収録した落語協会未来のスター候補達がおりなす二つ目感覚の落語。
なんと、二つ目のぞんざいでDVDなど・・・とは言わないで暖かく見守ろうではありませんか?ひょっとして未来の大名人がここから生まれるかも・・・。
※先着20名様まで、3人の寄書サイン色紙が付きますので・・・お・・は・・や・・く
○6月上旬に立川談志家元 あの落語の神が降臨したといわれていた「芝浜」を収録した10枚組「DVD全集 上」の発売も予定しております。詳細はある程度わかっておりますがもう少し細部の詰めをしているところです、近いうちに商品掲載予定です。お楽しみに・・・。
☆:*(2010.02.01)☆:*)