『浮世床』   瀧口雅仁のブログ連載 02

  東京地方、今日は梅雨でもないのに日がな一日雨模様。
  さて、こんな日にぴったりの原稿が瀧口雅仁さんから届きました。
  ブログに掲載しますのでご覧ください。

 
  ●日本を代表する古典文学『源氏物語』の中に「雨夜の品定め」という場面がある。「箒木」の巻で、降りしきる雨の中、光源氏と頭中将、左馬頭、藤式部丞の男性四人が自分の考える女性像を思い思いに語り合うというストーリーだ。
   当の女性からすれば“勝手なことを言い並べて”と思われるかも知れないが、実はこれは、作者である紫式部が考える女性観を、登場人物の口を通して描き出す手法を取っている訳で、それは落語の中で表される男性の姿が男性(落語家)にとっての理想の姿に描かれているのに似ているようでもあり、時間や性別を超えても、互いが心に描く理想像は容易に伝わるというのが面白くもあり、興味深い。


  ●今も昔も、いい年の男どもが集まれば、話題の中心になるのは、大抵、個々の女性像や恋騒動の顛末。落語の中でそんな男どもがたむろしているのは大抵床屋で、ここと銭湯は“今風に言うと「サロン」”なんてたとえることもあるが、どことなくその言葉から漂う高級感より、暇にまかせて他愛のないことをグタグタと口にするための集会所と言った方がピンとくる。天気であろうと雨であろうと関係なく、仕事が終われば、または仕事を休んで、更に仕事があっても、仲間がいると分かれば自然と寄り集まってしまう空間なのだ。
   勿論、江戸っ子にはお洒落が多いから、三日を待たず、月代(さかやき)の手入れにやってきている者をいるということもフォローしておかなくてはならないだろう。


  ●そんな床屋の賑やかな様子と江戸っ子連中がワイワイする姿を味わいたいなら、三遊亭兼好の『浮世床』がピッタリだ。そこでは将棋を指す者や、“それがかくし芸なのか?”と首を傾げたくなる芸を自慢する者がいたり、「最近、年増に迫られておちおち寝ていられない」なんて言い出す男も現れたりする。そんな物騒な(?)ことを耳にすれば周囲にいる者が落ち着いていられなくなるのは道理で、その女と出会ったきっかけや、何があったのかを事細かに話して聞かせろと厳しい尋問が始まる。語る男にすれば自分好みの女であるし、やっぱり語って聴かせたいから、その喋り口調は実に流暢で、夢中になって聴く方には“隙あらば、今度は俺が”という不純な気持ちが見え隠れしてくる。
   そんな時、登場人物を描く兼好もきっと前のめりになって語り、そして聴くという両方を演じているんだろうなあと感じさせる一席に仕上がっている。ところがそれはあくまでも落語。当然オチはある訳で、恋の行方は果してどうなったのか……。それは聴いてみてのお楽しみだ。

 
  ●五月に入り、梅雨も近づいてきているのか、雨の日が随分と増えてきたように思う。長雨を前に、何もせずただ物思いに耽るのもいいが、今回紹介した落語のCDをのんびり聴くというのもオススメだ。


  【オススメの一枚】

  ※新刊
    ・「三遊亭兼好落語集噺し問屋」(CD・コロムビア)

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   もしもう一枚というのであれば、「聴き比べ」として
    ・「新宿亭砥寄席 その参」がおススメです。

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    演芸評論家: 瀧口雅仁

 


   お詫び

  いつも「落語くらぶ」をご利用下さり誠に有難うございます。
  さて、この度「古今亭志ん朝・大須演芸場」CDブックをご予約下さいましたお客様へのノベリティとして予定をしておりました『志ん朝師匠’80年口演「野晒し」を収録したCD-R』が、演者権利者の意向によりお付け出来なくなってしまいました。
  深く深くお詫び申し上げます。
  誠に申し訳ございません。
  何とかお付けできるように努力してまいりましたが叶いませんでした。

  つきましては、「このCD-Rが付くから予約したんだ」というお客様は、どうぞ遠慮なくキャンセルを申し出て下さいませ。
  心を込めて対応させて頂きます。

  なお、その他の特典はすべてお付けいたします。
  また、発売元からの初版・予約特典CD2枚は発売日の前日までにご注文を頂ければお付けする予定でおります。

  何卒、諸事情ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

          落語くらぶ     ☆:*(2012.05.14)☆:*


第一回・土曜の早朝寄席

  5/5(土)、連休も余すところ2日間となった今日、第一回・土曜の早朝寄席を開催しました。

 林家たけ平さん、古今亭駒次さん、三遊亭歌太郎さんの三人会です。
 一人一席で、トリは二席!誰がトリをとるかは、お楽しみという会の始まりです。
 朝9:30の会場と同時に、お客様が来店して、10分くらいでほぼ満席!

 まず最初の登場は、鉄道ネタでおなじみの、駒次さんです。
 「都電物語」を演じてくれました。何度聴いても面白いですね。

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  次の登場は、歌太郎さんです。4/25の孫圓歌の会に続いての出演です。演目は「代脈」でした。

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  三番目はたけ平さんです。演目は「干物箱」でした。たけ平さんなりのサゲ(?)だったような・・・。

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  仲入り後の本日のトリは、歌太郎さんです。
  演目は「粗忽の釘」。

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  三者三様、とても面白く、熱気に満ちた会でした。
  次回は7/7の七夕の日(歌太郎さんの誕生日らしいです。)に決定しました。

  歌太郎さんは、「歌太郎らくごまみれ」と題して、6/6(水)6/10(日)6/17(日)と一日三席ずつ口演する予定です。

  たけ平さんは5/17(木)、夏丸さん、神田真紅さんと「歌で綴る昭和の時代VOL.2」に出演してくれます。

  両方とも、ご予約お待ちしています。

             落語くらぶ     ☆:*(2012.05.07)☆:*


第三回 夏丸演芸館

  5/1 第三回・夏丸演芸館を開催しました。
  4/3の爆弾低気圧の影響で延期になってしまった会のリベンジです。
  ゲストは橘ノ圓満さんです。


  最初は夏丸さんの「玄関の扉」。
  初めて聴きましたけど、なかなか面白い話ですね。

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  次は圓満さんの「錦銘竹」、で仲入りに・・・。

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  仲入り後、圓満さんの「ラブレター」。

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  夏丸さんの「もう半分」で、最後に一曲「東京の灯よいつまでも」を歌いお開きになりました。

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  最近恒例になった、お勧め噺やCDは?

  夏丸さん「桂歌丸師匠の60周年記念BOX」。
  歌のCDはなんといっても「増位山」です。

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  圓満さんは、最近ハマっているのは、「先代・金馬師匠の防空演習を上げてくれました。

  次回の夏丸演芸館は6/5(火)19:30からです。
  ゲストは「春風亭べん橋」さんを予定しています。
  是非お越し下さい。


          落語くらぶ 弐号    ☆:*(2012.05.03)☆:*


第一回 しろい足袋の会

  4/28第一回 しろい足袋の会を開催しました。
  台所鬼〆さん、柳家花いちさん、柳家緑君さん、お三方が出演です。
  皆さん、柳家花録師匠のお弟子さんで二つ目さんです。

  まずは、鬼〆さんが登場して(ナント黒のスーツに蝶ネクタイ)の前フリ(?)から、二人の登場です。
  鬼〆さんからの質問に、二人が答えるQ&Aコーナーがスタートしました。
  大爆笑のQ&Aになりました。

  トップバッターは花いちさん。演目は「新聞記事」です。
  次に緑君さんの「祇園祭」で仲入りになりました。
  ふたりともがんばって演じて頂きました。
          
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  仲入り後、花いちさんと緑君さんの漫才が始まりました。
  かみ合っているのか、いないのか(*^ー^)ノよくわかりませ〜ん。

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  トリは鬼〆さんで、演目は「三枚起請」。熱演でした。

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  最後に三人でご挨拶してお開きになりました。

  次回の、第二回しろい足袋の会は、8/17(金)19:30からです。
  ご予約お待ちしています。

  お三方の良く聞いている落語の演目は、
  鬼〆さん、志ん朝師匠の三枚起請。
  花いちさん、鯉昇師匠の明鳥。会が終わってから購入しました。ありがとうございました。
  緑君さん、談志師匠のプレミアムボックス。

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       落語くらぶ 弐号    ☆:*(2012.05.01)☆:*



鶴瓶師匠、ご来店!!

  鶴瓶師匠が来店してくれました。

  ちょうど夜「孫円歌の会」で出演する三遊亭美るくさんと一緒に一枚パチリ。

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  師匠いつも本当にありがとうございます。


第一回 三遊亭孫円歌の会

  4/25(水)孫円歌の会を開催しました。

  最初に司さんの登場です。「紋三郎稲荷」を演じました。
  さすがに四人の中では一番のキャリアがある司さん、落ち着いて話していました。
          
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  次に歌太郎さんの出番です。歌太郎という名前の由来や、師匠である歌武蔵師匠との話はとても
面白かったです。チョット長めのマクラ(^O^)から「蛙茶番」を演じました。
  お客様もかなりうけてました。
          
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  仲入り後、粋歌さんの「一目上り」が始まりました。(今回の四人の中では、年長さん・・・ちょっと驚き)。
  高座の上の笑顔がとても良いですね。

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  トリは美るくさん。普段は皆さんの前にしゃべるのに、今日は後ということで少し緊張していたようです。
  美るくの前は前座名:かるび。「牛からは、抜け出せてない」と本人。会場爆笑。
  演目は「妾馬」。がんばってやってました。

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  歌太郎さんは、人に勧めるならということで立川談笑師匠の「シシカバブ問答」、
  美るくさんは白鳥師匠の「ナースコール」を挙げてくれました。

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  次回は、7月に同じメンバーで開催します。


      落語くらぶ 弐号    ☆:*(2012.04.29)☆:*


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第三回 立川談吉勉強会

  4/20(金)第三回 立川談吉勉強会を開催しました。大入り 満員御礼!
  談吉さんは、毎回テーマを決めてやっているということで、今回は「振り返る」というテーマで始まりました。
 「梅が枝の手水鉢」のお囃子で登場です。

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  「孝行糖」から「夕立勘五郎」とテンポよく駆け足で高座が進み、少し落ち着いて「十徳」で、仲入りに・・・・。
  途中、談志師匠とのエピソードなどもはさみながら、熱気に満ちた前半でした。

  仲入り後、談吉さんには珍しい人情噺の「おせつ徳三郎」です。
  ネタ下ろしということで、「途中少し飛んだ」って言ってましたが、お客様に「大丈夫でしたよ」と温かい言葉を頂いてました。

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  終了後急遽、サイン会になりました。
  雑誌「落語ファン倶楽部VOL.16」の発売日で、しかも「談志だいすき」というタイトルの通り、家元・談志の特集本になっていて、談吉さんの記事も書かれています。
  この本をお買い上げのお客様に、慣れた手つきで(?)サインして頂きました。
  談吉さん、有難うございました。

  「ここのお客様は、ほんとに良いお客様です」と、談吉さん。同感です。

  Q:談吉さんの好きな落語のCD(噺)はなんですか?
  A:十代目・金原亭馬生師匠の「笠碁」です。
  一度聴いてみてはいかがですか。

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  次回の勉強会は、6/21(木)に決定しました。
  すでに13名の方の予約が入っています。ご予約は、お早めにお願いします。

           落語くらぶ 弐号    ☆:*(2012.04.21)☆:*


4/18(水)立川三四楼勉強会Vol.01でした。

  今日は西新宿ぶら〜り寄席。出演は立川流二つ目の「立川三四楼」さん。

  AKBのBGMにのってご出演。
  短い演目を含め四演目構成の口演でした。聞き取やすい口調はなかなか良いと思いました。
  演目には新作を含めてあり、いい意味で変わったタイプなので万人受けの落語とは云えないでしょうが、当日の高座は結構盛り上がっていました。

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  談笑」師匠もそんな感じで人気になった噺家なので、三四楼さんも今後もこの調子で頑張ってほしいです。

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      本日の番組

      一  AKB息子
      一  肥辰一代記
        
         仲入り

      一  カナダ人からの手紙
      一  死神


  さて、今回の三四楼さんお気に入りのCD等は、やっぱり師匠立川談四楼さん。
  特に「浜野矩随」はおすすめとのことです。

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            立川談四楼 「談四楼の人情ばなし」

  次回の三四楼ハイパー落語会Vol.02は6月12日(火)となります。


         落語くらぶ 壱号    ☆:*(2012.04.19)☆:*


こみち・きつつき二人会

  4/13(金)三遊亭きつつきさん、柳亭こみちさんの二人会を開催しました。
  前回はこみちさんがトリをとったので、今回はきつつきさんがトリをということで始まりました。
          
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  きつつきさんの「初音の鼓」を、いつにも増して大汗をかきながらの熱演でした。
  お客様も少し暑いとおしゃっていたので尚更でした。

  こみちさんが高座にあがり「きつつきさんの真打昇進が決まりました。来年の春です。自分で言わないので私が言います。」といきなりのサプライズ。
  そしてこみちさんが新作に挑戦です。白鳥師匠に頂いたという「鉄砲のお熊」を演じてくれました。
  お客様の「よいしょ、よいしょ」という掛け声もバッチリ決まりました。
  白鳥師匠が作った噺ですので、白鳥師匠が演じるのとはかなり変えないと出来ないと言ってました。

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  仲入りで、こみちさんの「鷺とり」、続いてきつつきさんの「錦の袈裟」
でお開きになりました。

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  打ち上げの席でお二人に、人に勧めるとしたらどんなCDが良いですか?という質問に

  こみちさんは、柳家小三治師匠のマクラを集めた「トークショウ1.2.3」をあげてくれました。
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  きつつきさんは、古今亭志ん生師匠の「無精床」「化物使い」をあげてくれました。
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  一度聞いてみてはいかがですか?
  こみち きつつき.二人会、次回は6/15(金)に決まりました。ご予約お待ちしています。


             落語くらぶ 弐号    ☆:*(2012.04.16)☆:*